小学生でも簡単に楽しく!低学年からできる作文のコツとは?

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感想を書かせると、作文が嫌いになる?

「作文」というと「思ったことを書きましょう」「感想を書いてみましょう」などの問いかけが真っ先に思い浮かびます。

これ、結構困りませんか?

大人でも「感想は?」と聞かれても漠然としていて何を書けばいいんだろうと迷ってしまうはずです。

なかなか思いつかなくてとりあえず「私は〜(ぼくは〜)」で最初のマスを埋めてみる。
そして、たいして印象に残ってなくても「すごいと思いました」と盛ってみる。
ようやく作文用紙がほぼ埋まってきたら「〜楽しかったです。」で終了。
この“小学生作文”のテンプレート、多くの人が覚えがあるのではないでしょうか。


けれど、この「感想や思ったことを書く」というお題。
実は「書く技術」のレベルからすると、かなり高度なものなのです。「意見」や「気持ち」という、目に見えなくて曖昧なものを言語化し、さらに書き言葉に落とし込むというのはかなりのテクニックを要します。


なので、たくさんの言葉をもたない子供は「楽しかった」「面白かった」「また来たいと思った」など、紋切り型の言い回しを多用してしまうのです。ほんとうはもっと感じたことがあって、それを表現したいけれど、マス目を埋めていくのに適当な言葉が見つからない。モヤモヤした気持ちを見なかったことにして「楽しかったです」でまとめてしまう。
自分が本当に感じたことや思ったことを文章にできないから「作文」は、“やらせられている”ものとして“つまらない”体験としてインプットされてしまいます。

では、何を書けばいいのか。


ファーストステップ「実際に目に見えているものを書いてみる」

作文ビギナーには、文のかたまりである文章を書くのはおすすめしません。まず、短文をたくさん書いて文を書くことに慣れていきます。

お題
じぶんの筆箱について説明してみよう

「黒くて四角い」

「小学校に入るときに買ってもらった」
「落書きがいっぱいしてある」
「鉛筆が4本入ってる」
「カービィのシールが貼ってある」
「校庭で拾ったどんぐりが入ってる」

こんなことを箇条書きにしていきます。最初のうちはそれだけでOK。
無理に長文にしなくて構いません。「何を見るか」を決めて、それを自分の視点でどんどん分解して言葉にしていく。この作業を繰り返すことで、物を見るときの解像度があがり、言葉を探すことが簡単になるはずです。
はじめのうちはそれだけで十分。

慣れてきたら、「好きなゲーム」や「近所のパン屋さん」などテーマをいろいろ変えてみると楽しめるはず。

解像度があがると自然と意見や視点が生まれる

こうしていくと「筆箱に対する意見」が自然と出てきます。
「ボロボロだけど気に入ってる」
「もう子どもっぽいから、おしゃれなのに買い替えたい」
「汚いから整理しよう」
などなど。

そうやって出てきた「意見」や「気持ち」は、自分が見たことに結びついたもの。忖度なしにその子から生まれた言葉です。

「でも作文はちゃんと、原稿用紙を埋めるくらい書かないと」と心配する方もいるでしょう。大丈夫です。
短くても視点を決めて書いた文章は、わかりやすく伝わりやすい。小学校の低学年の間はこのスケッチ作文を楽しんでたくさんやることがおすすめなのですが、1つの文章として完成させたい場合は、5W1Hを少し取り入れる。「いつ買った」とか「どこで見つけた」とか。


それに慣れてくれば、それらの文章を繋ぎ合わせれば、その子にしか書けない作文のできあがりです。
でも何より、物事をじっと見つめて、描写していくことが作文が上達することの鍵。急いで起承転結や「はじめ・まんなか・おわり」などを意識する必要はありません。

「見たものを書く」というのは文を書くことの基本中の基本。自分の言葉に、文字を書くのが追いつかない子もいるかと思います。そういう時は、保護者の方が聞いてメモをしてあげてもOK。できる限り、1つずつ、1文になるように聞き取ってみてください。それでも十分、その子自身が見て、作った文章です。
最初は書くことのハードルを下げて、楽しんでいくことが一番大事なゴールです。

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